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AtomとShuttleK45で遊んでみる

 Intelから省電力プロセッサであるAtom(アトム)が新しく出たので、試してみました。
 実は発売直後に購入して遊んだのですが、アップするのをすっかり忘れてまして・・・^^;

 AtomはCPU単体では販売しておらず、マザーボードに直付けされたモノしか選べません。今回購入したのはインテルのD945GCLFです。って私が買った頃はコレしかなかったんですけどね。今はMSIやGIGA、ECS等と複数のベンダーからAtomマザーが出てます。

 で、ついでにShuttleから出たベアボーンのK45を使い、シングルコアのCeleron420(1.6GHz)と、デュアルコアのDualCore CeleronE1200((こちらも1.6GHz)をテストしてみました。インテルのエントリモデルの実力、見せてもらうぞ・・・ってことで。
 K45は’08年8月時点で秋葉原で実売14,000円程度と、ベアボーンとしては極めて安いです。クアッドコアは駄目なようですが、現時点で最新の45nm版のCore2Duoには対応しているということで、かなりお買い得じゃないかなぁ・・・って、なんか歯切れが悪いですが、、、

s_k45_01.jpg

 これがShuttleのK45。フロントパネルをご覧いただければお分かりの通り、光学ドライブが搭載できないんですわ。ここらへんで使い方が限られてしまうかなぁと。まぁUSB接続の外付けドライブを付ければ問題ありませんが、省スペースがウリなモデルなので出来れば単体で使いたいですね。

s_atom_945gc.jpg

 そのK45に備え付けのマザボを取り出して、Atomマザーと2ショット。わざわざ取り出したのは、AtomマザーをK45のボディに入れて、同条件で比較テストしようということから。
 左がShuttleK45に搭載されている945GCマザー。170*200程度のサイズで、微妙にMini-ITX規格から外れております。右がAtomプロセッサを搭載したIntel D945GCLF。チップはK45と同じ945GCなのですが、CPUはファンレスなのにチップセットにチップクーラーが付いているのが謎。まぁ要はプロセッサは低発熱を実現できてるのに、それに見合うチップセットがまだ無いというところでしょう。この段階で、早くもこのAtomマザーの価値が落ちましたな^^;

テスト環境は以下の通りです。比較のため同一環境でテストしました。
(基本環境)
・ケース・電源・・・Shuttle K45純正品
・メモリ・・・PC2-5300(DDR2-667) CFD Elixirチップ 1GB 1本
・HDD・・・日立GST Deskstar S-ATA 500GB(HDP725050GLA360)

(CPU)
A).Celeron420(1.6GHz、シングルコア)
B).DualCore CeleronE1200(1.6GHz、デュアルコア)
C).Atom230(1.6GHz、シングルコア、マザーオンボード)

 Atomはマザーオンボードなので仕方ないですが、Celeronは同じマザーでテストします。ご覧の通り、クロック数だけは全て1.6GHzで同一。つまりアーキテクチャの違いだけで、どれだけパフォーマンスに差が出るかってところですね。
 で、途中の組み立て工程はさっくり省略して結果から。

<消費電力>
 アイドル状態        A:51W B:49W C:36W
 SuperPi 104万桁実行後 A:61W B:64W C:39W
 ゆめりあベンチ実行後   A:67W B:69W C:39W

※グラフはこちら↓
s_atom_g1.jpg

 やはりAtomの低消費電力が際立ちますが、Celeron対決はなかなか面白い結果となりました。
 Celeron420のTDPは35Wで、CeleronDCのE1200は65Wですが、こと消費電力という点では殆ど遜色が無いことが判明しました。というか幾つかのテストでは、むしろデュアルコアのE1200の方が消費電力が少ないです。これはE1200には420にない SpeedStepが備えられているからかな?
 よく誤解されますが(私も誤解していましたが^^;)CPUのTDPというのは、あくまでも『熱設計電力』(設計上想定されるCPUの最大放熱量)であり、消費電力の指標ではないということを、このテストは如実に語っているわけです。こりゃシングルコアのセレロンがラインから消えるわけだよなぁ。

 TDPが熱設計電力、平たく言えば発熱量ということで、実際の温度も計ってみました。
<CPU温度>
 アイドル状態        A:31℃ B:30℃ C:30℃
 SuperPi 104万桁実行後 A:61℃ B:64℃ C:39℃
 ゆめりあベンチ実行後   A:67℃ B:69℃ C:39℃
 ClystalMark実行後    A:68℃ B:65℃ C:40℃
 ORTHOS実行後      A:73℃ B:67℃ C:39℃

※グラフはこちら↓
s_atom_g1.jpg

 ほとんどドングリの背比べ。大した差はありません。
 まぁ外気温が20数度あるわけですから、大した差が出ないのも致し方がないでしょう。ついでにK45のケースには標準では排気ファンがなく、その状態でのトータルの結果だと大差が出ないってことでしょう。ますますシングルコアCeleronの意味が無ェ^^;
 因みにケースファンありの状態ですと、全てのテストでほぼ30度台で推移しました。ケースファンもCPUファンも無しの、完全ファンレスだともっと性能差が出たかも知れません。

 折角テストしたので、消費電力や温度だけでなくベンチ結果も載せておきましょう。

<DVDリッピング>・・・ウルトラセブンの第1~4話のDVDをエンコード^^;
   A:11分29秒 B:17分35秒 C:22分18秒

<SuperPi>
  104万桁  A:42秒 B:42秒 C:1分22秒
  419万桁  A:3分46秒 B:3分46秒 C:7分33秒

<ゆめりあベンチ(3週平均>
  VGAそれなり  A:6200 B:6200 C:3460
  XGA最高    A:2330 B:2300 C:2290

<CrystalMark 2004R3>
atom_g_mark.gif
 詳細数値は面倒なのでグラフをアップしときました。
 (MARKALUFPUMEMHDDGDID2DOGL
 気になる項目を適宜クリックしてご確認いただくとして、トータルではやはりデュアルコアの威力が大きく、シングルコアの二つに差をつけてます(特に浮動小数点演算)。ただ、一つだけHDDの項目はAtomが上回ってますが、これはマザーボードのコントローラの出来が良いということでしょうね。


 てなわけで個人的な総合評価。
 Atomに関しては、正直ちょっと中途半端かなぁってところですか。予想通りテストでの成績は低い結果が出たものの、実際の使い勝手はさして悪くないんです。その「さして悪くない」というレベルの使い勝手と、「消費電力が他より少しばかり良い」というレベルのメリットという点で、いまいちバランスが取れないように思えるんですよねぇ。
 これをメインマシンとするのは少々難がありますし、24時間稼動のサーバー用途というのなら、性能は駄目駄目だけど消費電力で軍配の上がるVIAのEDENの方が適役でしょう。
 使えるとしたら・・・PCを良く知らずメールやWebブラウジングくらいしかしないんだけど、電気代は気にするというウチの親のような昭和ヒト桁世代にはいいかも知れないですな。あるいは値段が安いということとMini-ITXという点で、超小型のスタイリッシュかつ可愛いらしい筐体を組んであげてPC無知な女の子をダマくらかすのもアリかと(笑)。
 あるいは常時稼動のファイルサーバで、かつ補助的にたまに端末として使用するというのなら有用かも知れません。実際、ウチのファイル・プリントサーバはスキャナも接続していることもあって、たまにその場で画像を加工するという使い方をしているため、AMDのGeodeNX1250を使ってます。これの代替には使えるかも知れんなぁ。
 もっとも、これらはCPUとしてのAtom単体への評価ではなく、D945GCLFというマザーに対する評価ですので念の為。Atomに合わせた低消費電力のチップセットが出ることに大いに期待したいところです。

 そんなわけで、現時点ではCeleronデュアルコアの方がトータルバランスは良いんじゃないかと思うのですが、それもAtomとの比較の話。実用(一般的な使い方) を重視するのなら、コストパフォーマンスや消費電力パフォーマンスで圧倒的にCore2DuoE7200の方が良いでしょう。値段は倍ですがクロックは1,5倍以上であり二次キャッシュに至っては6倍もあって、値段や消費電力の差の割に性能差がありすぎますからねぇ。

 しかし更に言えば、現時点('08年8月)で最も消費電力とパフォーマンスのバランスが良いと思えるのは、実はCeleronDCでもCore2DuoE7200でもなく、AMDのAthlonX24850e+780Gチップセットではないでしょうか。
 元気があったら詳細レビューしますが、取り敢えずアイドル時の消費電力だけ示すと、Cool'n'Quiet有効の状態でAtom(D945GCLF)に迫る42Wでした。こんな結果を出されてしまったら、益々945GCチップのAtomマザーは意味がないものに見えてきちゃいますねぇ。


(追記:09/06/13)
この記事を書いてから1年近くが経ちましたが、状況は随分変わりました。PCの世界の1年ってのは恐ろしく儚いものですなぁ^^;

●デュアルコアのAtom(330)が出た!
まだ試してませんが、とにかく上で私が試したシングルコアのAtom230マザー(D945GCLF)はアッという間に市場から駆逐されました(苦笑)。

●ネットブック用のAtom+チップを使ったMini-ITXマザーが出た!
IntelのD945GSEJT、それとJetwayのNF94-270-LFで、Atom N270+Intel945GSE搭載で当然ながらファンレス。消費電力はわずか12Wだとか。
これらに先立ち、Atom230とSISのチップを組み合わせたファンレスマザー(MiTAC DT230SiSM671)も出ましたが、こちらは30,000円近いプライスなので、そのうち消えるかなと^^;

●Atom+NVIDIA製GPUの「IONプラットフォーム」が登場!
Atom230,330と、NVIDIAのGeForce 9400Mのチップセットの組み合わせで、HD再生ができるグラフィック能力がウリ。個人的にはあんま興味なしですが。

●Intel G45チップは結構イイ!
本文中で「現時点ではAthlonX2-4850e+AMD780Gチップが最も消費電力パフォーマンスが良い」と書きましたが、直後にIntelG45チップマザー(DG45FC)を使ってみたところ、Core2DuoE7400との組み合わせでアイドル30W台をマークしました。Intelに軍配、ですな。

・・・とにかく、進化早過ぎ^^;
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Author:猫提督
PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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