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【レビュー】:コミックいろいろ

 ちょいとブログに書くようなネタが無かったので、過去ネタを発掘しちゃいました。
 FC2ブログには「過去の記事の管理」ってのがあるんですが、それで「下書き」を抽出してみたら、自分でもすっかり忘れていたような書き掛けの記事がちょろちょろあったわけですわ。今回その中の一つを加筆・修正してアップしてみます。実は2年前の記事で、どれもこれも結構今更な作品なのですが、まぁご存知無い方もいらっしゃるかと思うし腐らせるのも勿体無いので^^;;;
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 最近書籍の購入は専らAmazonからです。学生時代は書店勤務だったこともあって、街の本屋さんを応援したくはあるんですけれども、やはり家までタダで配送(¥1,500以上購入の場合)してくれるというのは楽なんですよね~。
 また、続き物を買っていると、新刊発売時にEメールでお知らせしてくれるのも有難いワケです。本屋で購入していた今までは、誤って続き物を重複して購入してしまったことが何度かあったのですが、この失敗も買い物履歴を確認すれば基本的には回避できます。これじゃ客は流れちまうよなぁ・・・

 今日も、続き物の新刊の案内が来ました。商品案内のページを開いてみたら・・・なんだよ、この漫画もまた映画化するんかいな。最近買う本買う本がドラマ化や映画化されてばかりで、なんか自分がミーハーになってしまったように感じられて萎えますな~(苦笑)。

 てなわけで、最近気に入っている作品を軽くレビューしてみます。
 

●うさぎドロップ(1~10巻 宇仁田 ゆみ著、祥伝社刊)
 30の独身男が、死んだ祖父の隠し子を引き取って育てるという、文字通り「漫画のような」通常あり得ない設定の物語。女性誌に連載されている作品ですが、男性にも十分お勧めできます。
 設定で大体想像はつくかと思いますが、「独身の父」と「孤児の娘」の、苦難の連続なんだけれども暖かいエピソードが読んでて癒されます。祖父の残した隠し子を親族誰もが忌避し見捨てる中で、そうした大人のズルさ・デリカシーの無さに憤りを覚えて娘を引き取る主人公が純粋に格好いいし痛快。ま、所詮はフィクションであり、現実では成し得ない話でしょうけど、だからこそ漫画として楽しいのです。
#因みに、松山ケンイチ主演で映画化になるそうです。(2011年夏公開)

 ・・・と書いたのが2年前のこと。その後9巻まで刊行されて完結しました(10巻は外伝のようなもの)。結末に関してはかなり賛否があり、アマゾンでの9巻の評価は真っ二つに割れてます。私個人としては残念な結末だなぁと思いました。
 ただ上でも書いた通り、そこまでに至る話は非常に良いので、オススメであることには変わりありません。




●高杉さん家のお弁当(1~2巻 柳原 望著、メディアファクトリー刊)
 不幸な事故で親を失った中学生の従姉妹を引き取る事になったオーバードクター(実質無職)の主人公の話。って、また独身子育てモノかよ(苦笑)。
 上の「うさぎドロップ」と同じように、育て親と子供との絆と心の交流が主眼なのですが、こちらはその部分を「お弁当」を通して行っているところが特徴。主人公も娘も、漫画でありがちな「万能」ではなく、30男あるいは中学生なりの「料理下手」であるところが微笑ましくて良いです。単にお弁当のレシピ参考としても良い作品かなとも。
 ただ、主人公の設定というか性格づけが、多少ムッツリ助兵衛&ヘタレ風味なのがラブコメ臭いというか「萌え」を多少意識しているようなのは残念。「うさぎドロップ」のように、主人公の成長が今後の展開で見たいところかな。




●リストランテ・パラディーゾ(オノ ナツメ著、太田出版刊)
 少し前に深夜アニメ化された、イタリアのリストランテ(レストラン)を舞台にした話ですが、その店が老眼鏡紳士の店員ばかりという、実は「老眼鏡紳士萌え」がウリの作品。
 とんでもないウリですが、イタリア、そして老紳士という設定ならではの、洒脱であり、深みがあり、優しく暖かい人間模様という粋な作品です。宮崎アニメの「紅の豚」で、ホテル・アドリアーノのマダムジーナの「ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの」というセリフがありますが、それを体現したような世界観ですね。
 老紳士たる男性キャラのみならず、関わってくる女性キャラも非常に魅力的で、男女を問わずお勧めできる息抜きに最良の作品です。




●not simple(オノ ナツメ著、小学館刊)
 上の「リストランテ~」が気に入って、同じ作者の作品ということで購入。リストランテ~よりもデフォルメチックですが変わらず味のある画風であるものの、作風は全く異なる暗くて絶望的なストーリーで驚きます。これは正直、読者を選ぶかなとも。
 いや、読み出して止まりませんでした。「運もツキもない」主人公(イアン)の救いようの無い人生を描いた作品なのですが、エピソード配置が絶妙だったんだろうなぁ。まず冒頭に結論たるエピソードを入れた完全な帰納法の手法で、あとはひたすら冒頭の結末に至る過程を淡々と描くのですが、絶望的な結末であることを知りつつ最後の最後に暖かくて希望を感じるようなエピソードで締めているのが実に巧いです。




●さらい屋五葉(1~8巻 オノ ナツメ著、小学館刊)
 こちらもアニメ化された作品。上の「リストランテ~」「not simple」と同じ作者ですが、脱藩したうだつの上がらない浪人が、人さらいの一味の仲間に巻き込まれていくという、一転して江戸の浪人が主人公の時代劇です。
 設定は全く違うし、白黒が際立つ太線のタッチで絵の雰囲気も異なるのですが、「リストランテ~」と(あるいは同作者の他作品とも)共通するのが、一貫して「粋」であることしょう。
 「粋」というものは、ともすると鼻につくものですが、本作では主人公の不器用さと無粋さが「粋に生きること」への憧れを引き立たせています。もっとも後半は「粋」が薄れて物語としては「泥臭さ」が表に出てくるのですが、無粋な主人公の愚直さによる「泥臭い関係」自体が、傍から(つまり読者視点で)見て「粋」なんですよね。




●ふたつのスピカ(1~16巻 柳沼行著、メディアファクトリー刊)
 宇宙に憧れる少女が宇宙飛行士養成学校に入学し、同級生との友情を育みつつ目的に向かっていく…といったものなのだが、いやぁ、なんとも青臭ェ。こんなにストレートに夢だなんだなんて語られるとなぁ……涙腺が緩んじゃうんですよ、おぢさんくらいの歳になると(;´Д`)
 随分前にアニメ化とテレビドラマ化された作品で、テレビドラマは全くのアレだったようですが、アニメは連載途中でオリジナルのエンドだったにもかかわらず、思っていたより巧くまとめられてましたね。
 こうした設定の近未来(西暦2030年頃?)のストーリーであるにも関わらず、SFチックでは全く無く今と変わらぬ日常を描いているように感じる不思議な作品。そして、なんというかとても真面目な作品でもあるんですね。
 これと同じような方向(シリアスな題材)の作品ってのは最近他にも多いけど、どうしても表現としておちゃらけを入れてしまうことが多いですが、この作品はそういった表現が殆ど無く、照れや衒いが無く真摯に淡々とストーリーを進めていて、ここに非常に好感が持てます。




●百姓貴族(1~2巻 荒川弘著、新書館刊)
 コミック・アニメ共に大ヒットした「鋼の錬金術師」の作者の自叙伝的作品で、作者の実家(北海道の酪農・畜産家)での生活を描いたエッセイ漫画ですが、これが実に面白いです。
 そもそも「自分の知らない世界」(知識だけで知ってるつもりも含む)ってのものは、大体興味深く面白く感じるものですが、厳しく大変な農家の環境をよくぞここまで軽妙でユーモラスに、それでいてちゃんと問題提起のレベルまで描けているってのに感心します。
 ハガレンはアニメをちょろっと見ただけで殆ど知らないのですが、そちらを知らなくても十分楽しめる作品。そちらのファンがハガレン的なものを期待したらダメですが、ギャグなエッセイの中に一箇所だけ家畜に対するシリアスなエピソードがあり、恐らくハガレンでの「生命の価値観」の土台になっているんじゃないかなぁなんて想像しちゃいました。万人にオススメです。




 オノナツメ作品を3作も挙げましたが、本当は他の作品も挙げたいくらいです。個人的に現時点で中身を見ずに作家買いしちゃう漫画家の一人になっちゃいました。取り敢えず入手しやすい「リストランテ~」を読んで、気に入ったら後は作家買いしても後悔しないと思います(´ω`)
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Comment

まあ、可愛らしい

ずいぶんメルヘンなデザインに変えましたね(笑)

「百姓貴族」つながりですが、今、作者が連載している「銀の匙」もなかなか面白いです。
1・2巻は結構、百姓~とかぶった内容もありましたが、食について、いろいろ考えさせられます。
そして読み終えた後、無性に美味い物が食べたくなりますよ(笑)
ハガレンより私は好きですね。

期間限定です^^;

>うずら姐
ハロウィンが終わったのでサクっと冬仕様に戻しました^^;
お客さんが戸惑うので、あまりコロコロ変えない方がいいんですけどね。

銀の匙、そういえば見せてもらおうと思っててすっかり忘れてました。
百姓~の方でも読み終えたあとに焼肉食いたくなりますね(ぉぃ
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猫提督

Author:猫提督
PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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