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情報を得るということ

 「情報格差」という言葉があります。これは情報技術が使える人とそうでない人との間に生じる格差を意味する言葉で、例えば携帯電話を持っている人とそうでない人では、得られる情報に差が生じますし、よしんば携帯電話を持っていても、メールの操作方法が分からない、あるいはインターネットへの接続の仕方を知らないと、得られる情報は格段に少なくなります。「携帯電話」を「パソコン」に置き換えても同様ですね。

 そうしたメカの操作方法を知っていたとしても、必ずしも自分に有益な情報を得られるとは限りません。計画停電の詳細を知ろうとしても東電発表のPDFが見れなかったり、「計画停電」って単語だけで検索をかけ、膨大な検索結果を前にして「パソコンって役に立たない」と憤る人なんかも、恐らく年輩の方を中心に多いかと思います。
 それらは適切なアプリケーションを使い、あるいは適切な検索ワードを用いれば良い話で、当然パソコンのせいではなく使い方の問題です。ネットを通じて情報の受発信が正しく行え、ネット上の情報を活用できる技術を「ネット・リテラシー」と呼びます。

 また、ネットに限らずTV・ラジオ・新聞、果ては口コミといった、あらゆるメディアからの情報を受け取り、それらの情報を取捨・分析して正しく判断し、自分に必要で有益な情報として活用することができるスキルが「メディア・リテラシー」です。
(メディア・リテラシーについては、最近では「TVや新聞等の既存情報メディアの情報の嘘を見抜いて、正しい情報を得る能力」に特化して使われることも多いようですが)
 先日のデマメールの問題が良い例ですが、折角情報を得られる環境にあっても、得た情報が正しいか否かを見極めることができなければ、有益どころか却って害にしかならないわけです。


 さて、ようやく本題。ここ最近「買い占めに走る人たち」をネタにし続けてきましたが、たまたまかも知れませんし、私の偏見から来る先入観かも知れませんが、買い占めに走る人々というのが、特定の層の人に多かったように感じられました。おおまかに分類すると「初老の人」「オバさん主婦」「サラリーマンではなさそうなオッサン」といったところでしょうか。
 これらの人に共通しそうなものは何だろうか?と思ったところで、冒頭に挙げた問題が思い浮かんだわけです。つまり、協調性や公共性に欠けるという個人の性格上の問題もあるでしょうが、それとは別に情報格差の問題が存在したり、あるいは上述のリテラシーの能力が欠けているんじゃないだろうかとも思うわけです。

 情報格差の点で、たとえば今回の計画停電の一件。これはTVだけ見てたら決してついていけない問題でした。TVは「情報が流れていくメディア」なので、報じられたその瞬間を逃すと次の機会を待つしかありません。土壇場でどんどん変わっていった実施情報にせよ、割り振りが細か過ぎる実施グループの情報にせよ、正確に把握するには映像メディアのみでは極めて困難なレベルだったと言えます。
 何度も読み返すことができるネットの文字情報と異なり、TV映像で得た情報は、自分の目と耳と、そして記憶だけが頼りです。どなたにも経験があると思いますが、「見間違えてないかな?」とか「聞き違えてないかな?」、あるいはその場で情報を紙に書き写しても「書き間違えてないかな?」と多かれ少なかれ不安になることでしょう。そうした不安が今回の愚かしい行動の原因の一端を担っていたのでは?とも思ったりするんですよね。

 メディア・リテラシーという点では次の例を。福島第一原発事故に関連して「最悪の事態になったときは東日本がつぶれることも想定しなければならない」と菅首相がコメントしたというニュースが流れました。その際に「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」とかなんとかアイタタタなことも言ってたらしいですが、まぁこれは置いておくとして、先の発言は事故への東電の対応が鈍いことに対して「そういう可能性もあるという危機感が非常に薄い」と批判・叱咤する流れで出てきた言葉だったんですよね。
 ところが、翌日のヘッドラインニュースでは、そうした会話の流れを省略して「最悪の事態になったときは東日本がつぶれることも想定」とだけ流れているのを見て驚きました。「そういうつもりでやれ!」というのと「政府はそういうつもりでいます」というのとでは天と地ほどの差がありますよ。
 これに限らずマスコミの無責任さは今に始まったことはではありませんが、この件だって複数のニュースソースを見れば自ずと発言の意図は分かります(専門家云々の発言意図はよく分かりませんけどねw)。情けない話ですが、たとえ新聞社が配信するニュースであろうとも鵜呑みにせず、一旦検証するステップが必要だ・・・というわけです。


 別に私は政府や東電の肩を持つつもりはありませんが、マスコミの質の低さと悪さ、そしてそのマスコミによって流された情報に過剰反応する状況を目にすると、つい擁護したくもなるんですよね。
 確かに危機に際して国民が不安を抱いていること・期待していることは常に意識してもらわないとなりません。そうしたプレッシャーがないと、ともすると手を抜きかねませんからね。
 ただ、今はつまらぬ非難や揚げ足取りをやっている段階ではありません。記者会見で国の責任云々などという相変わらず馬鹿な質問を投げていた記者もおりましたが、責任の所在を今検討してる場合ではないし、それで事故が解決するわけもありません。
 また安全性に対する不信を投げかける記者もおりました。まぁ段階的に問題が大きくなってきましたから、信用できないのも道理です。しかし、誰もが経験したことがないと口を揃えて言った、想定を遥かに超えた規模の地震が直接の原因であることを忘れらちゃいませんかね。
 つまり政府にしろ東電にしろ想定できなかった事態に手探りで挑んでいるわけです。想定できなかったことや対策が万全でなかったこと対して、原因や責任の追及をするのは後でじっくりやれば良いことですが、現在の状態では安全性を段階的に発表せざるを得ないし、無責任なことも言えないと思うわけです。

 食品の安全性についても、政府の調査結果と見解に間違いがないという前提ですが、本当に検出された放射線量が基準以下であるのなら、本来なら大げさに公表する必要はないと思うんです。
 しかし、更なる安全性確認のため当然検査・測定の範囲を広げるので、その理由の説明が必要となりますし、後々問題が見つかってから公表すればマスコミに叩かれるのは目に見えているので、「汚染されてるけど安全だよ~」という中途半端な発表を今やらざるを得ないのです。
 この件については今日発表されたばかりのネタなので、マスコミがどう流し、国民がどう反応するかが見ものです。私は平気で買って食うクチですが、そういう人は少数派なんだろうなぁ。


 それにしても、ここまで政府(しかも民主党政権^^;)を擁護するのは私としてもヒジョ~にキモチ悪いんですけどねぇ(苦笑)。多分明日以降はほうれん草や牛乳関連でイヤなものを目にしたり耳にすることが多そうですなぁ。。。
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Author:猫提督
PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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