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JRの運賃計算の妙

 会社の元同僚から質問が来ました。

Q:出張で名古屋まで行くことになった。自宅の稲毛から直接名古屋まで行くんだけど、
領収書の関係で勤務地である幕張本郷からの切符を買った。
稲毛からSuica(ICカード)で乗車して新幹線に乗っちゃった場合、Suicaの精算はどうなる?

A:東京駅の新幹線改札の窓口で精算をしてもらえる。
Suicaで乗車した場合、別途所持の名古屋までの切符は幕張本郷での入場記録が無いので、
新幹線改札口の自動改札でキンコンキンコン!になる。
係員のいる窓口で切符とSuicaを出せば、稲毛から幕張本郷までの分でSuicaを精算してくれる。

・・・で、終わる話だったのですが、ちょっと興味が湧いて普通運賃を計算してみたら、面白いことが分かりました。
 

 どういう興味が湧いたかというと、東京都区内の運賃特例を使ったらどうなるか?って話です。
 この特例、正確には「特定の都区市内駅を発着する場合の特例」で東京だけじゃないのですが、詳しくはJRのページの説明をご覧いただくとして、大雑把に言うと「特定都市圏から201km以上乗る場合、運賃計算はその都市圏の中心駅から計算する」というものです。
 具体的な例を挙げると、名古屋まで行くとして「新宿から乗ろうと中野から乗ろうと新小岩から乗ろうと、それらは特定都市圏なので運賃計算は東京駅から計算する」というものです。
 これを逆手に取り、指定都区内ギリギリの小岩駅が隣にある市川駅利用者(私ですが^;)は、都区内からの切符を買い、市川~小岩間のキップ(130円)を別に買って乗車した方が安いというケースがあるわけです。ま、大した額じゃないですけどね^^;

 で、先の例の「稲毛から名古屋」までを、都区内発のキップに直したらどうなるか計算してみました。

  1.稲毛~名古屋を通しで買った場合、6,620円。 
  2.東京都区内~名古屋だと6,090円。稲毛~小岩の運賃が380円のため、合計6,470円。

 差額は150円。勿論小岩で下りる必要はなく、冒頭で書いた通り東京駅で精算してくれますし、車内で車掌さんに精算してもらっても大丈夫なので、大した手間ではありません。まぁ額も大したことはありませんが、精算する手間だけで往復ビール1本分浮きます(´ω`)

 とまぁ、ここまでは予想していた通りのこと。
 冒頭の例は会社に出す領収書の関係があるので、東京都区内発のキップを買うわけにはいきません。そうすっと、幕張本郷で切った場合の運賃ってどれくらいだ?と計算してみたわけですよ。そしたら、、、

  1.稲毛~名古屋を通しで買った場合、6,620円。 
  2.東京都区内~名古屋だと6,090円。稲毛~小岩の運賃が380円のため、合計6,470円。
  3.幕張本郷~名古屋だと6,300円。稲毛~幕張本郷の運賃が160円のため、合計6,460円。

 おろろ? わずか10円とはいえ、幕張本郷で切った方が更に安いではないですか!
 これはどういうこっちゃ・・・と、それぞれの営業距離を調べてみたところ、、、

  A.稲毛~名古屋:401.9km
  B.幕張本郷~名古屋:396.2km

 この数字の違いを見れば、大体の人がピ~ンとくるでしょう。そう、400kmを境に運賃が上がるわけで、稲毛と幕張本郷の間に丁度その境目があったというわけです。



 JRで定める「営業キロ別運賃表」からの抜粋ですが、400kmまでは6,300円ですが401kmを超すと6,620円。400kmを境に実に320円の差が出るわけです。400km以内に抑えれば、その差額分で足りない区間分160円払っても、まだお釣りがくるぜってコトですね。
 だもんでもっと細かいことを言えば、381kmから400kmまでの間であれば同一料金なので、境となる400kmギリギリまでのキップを作るだけ得になるわけです。



 表にしてみるとこんな感じ。名古屋との400kmのギリギリの境は稲毛と新検見川の間になり、新検見川で切ると更に30円安くなります(笑)。同じ乗車区間なのに切符の買い方次第でこんなに金額バリエーションが出るとは、なかなか面白いですね。


 もう1つ、面白い例を出してみましょう。
 JRには「往復割引乗車券」というのがあります。これは乗車する距離が片道601km以上であれば往復それぞれ1割引となるものですが、つまり601kmに達しないと割引を受けられません。例えば東京から神戸まで往復する場合、運賃計算上の営業キロが589.5kmで、往復割引の対象とはならないわけです。
 あともうちょっとなのに・・・ということで、ならば割引が適用される所まで買ってみたらどうなるでしょう?

 ●東京~神戸(589.5km):片道 9,030円、往復 18,060円
 ●東京~明石(608.9km):片道 9,350円、往復 18,700円>これの1割引で16,830円!

 つまり実際乗るより遠くまで買った方が安くなるというマジックです。行きは途中下車扱い、帰りは「途中乗車」になりますが、切符の有効区間内なので問題ありません。当然ながら往復する場合に限られ、ついでに短い期間(10日以内)で往復する場合に限られますけどね。
 また、この往復割引での節約方法は、ボーダーラインが600kmギリギリの区間の場合に限られるので、使う場面も限られます。ご自分の最寄り駅からの600km圏内を知っておいた方が良いかも(笑)。

 因みに上記の東京からの例ですと、大阪であってもわずか190円ではありますがギリギリ得をします(東京~大阪 片道8,510円・往復17,020円、東京~明石 往復割引16,830円)。つまり千葉や埼玉の方ですと大阪が600kmターゲットになるので、意外と使えるテかも知れません。

 ●千葉~大阪(596.2km):片道 9,030円、往復 18,060円
 ●千葉~尼崎(603.9km):片道 9,350円、往復 18,700円>これの1割引で16,830円!

 ●大宮~大阪(586.7km):片道 9,030円、往復 18,060円
 ●大宮~西宮(602.1km):片道 9,350円、往復 18,700円>これの1割引で16,830円!

 切符に記載された区間通りに乗車はしないわけですが、先にも書いた通り有効区間内での利用であって、当然キセルでも不正利用でもなんでもなく、JRの営業規約内での節約技です。
 JRの運賃計算のウラをかく話は、以前「長距離になればなるほど1km当たりの運賃が安くなる」というシステムを逆手に取って、東京から東海道・北陸をまわって東京に戻るという一筆書き切符を作ったのをネタにしたことがありましたが、ああいう鉄ヲタ向けのキチガイプランではなく、今回のは比較的一般の方にもオススメです。
 もっとも営業距離を計算して運賃を算出するなんて、フツーの人はやんないかな f(;´ω`)
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PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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