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新規格「超小型モビリティ」に期待

 なんでも「超小型モビリティ認定制度」というものが国土交通省主導で進められているそうです。目的は「交通の省エネルギー化」、それに「高齢者を含むあらゆる世代の新しい足」として「生活・移動の質の向上」を目指すものだそうです。
※ 国交省「超小型モビリティの導入促進」(PDF)より

 これは個人的に歓迎というか期待したい制度です。現在の小型モビリティの主役は軽自動車ですが、360cc規格で登場した初期と違い、大きさ・品質の面で既にコンパクトカークラスの普通乗用車と比べても遜色が無くなり、立派になり過ぎちゃいました。
 そもそも軽自動車って規格自体、戦後の経済成長過程でモータリゼーション普及を目的としてスタートした補助制度的なものだったんですよね。数々の優遇措置が撤廃されたとはいえ、元々そういう目的だった規格がズルズルと今なお生き残ってること自体が本来異常だったんですが、省エネルギー・省スペースといった現代に見合う観点での小型規格が制度化されることは非常に健全だと思うわけです。

 あー、ゴメン。もっともらしいゴタクを並べましたが、それとは関係ナシに単純に自分んちの狭い庭に置けるクルマの種類が増えるのが嬉しい!という、極めて個人的な理由で興味満々なワケです(笑)。
 そんな自分の「妄想」という観点で色々調べてみました。
 

 その「超小型モビリティ」とやらですが、具体的には現行の50ccのミニカー規格より大きく軽自動車よりも小さい規格になるのだとか。

※ 国交省「超小型モビリティの認定制度概要」(PDF)より抜粋。クリックして別ウィンドウで拡大します。

 少し前にココで書いた我が家の庭ガレージプランでは、色々と採寸した結果、実質的に車種はダイハツ・ミゼットIIの一択でした。(ミゼットIIでの実用自体もまだ裏が取れてないんですけどね^^;)
 庭に収めるにあたってネックとなるのが全長(というかホイールベース)と全幅ですが、引用した超小型モビリティの規格内容を見ると、現時点ではサイズの規定が「軽自動車サイズ内」となっています。つまり、場合によっては全長や全幅がミゼットIIより大きくなってしまう可能性もあるわけです。

 「超小型」を謳うにはザルなサイズ規定に思えますが、基準定員の要件が「乗車定員2人以下のもの(2個の年少者用補助乗車装置を取り付けたものにあっては、3人以下)」となっているので、コンパクトを売りにする以上、メーカーもこの要件を満たす範囲でミニマムにする努力をすると期待してます。まだ制度自体が手探りな中なので、恐らく各メーカーのプロトタイプが出揃って実勢を見た上でいずれ上限が数値化されるんじゃないですかね。

 で、この超小型モビリティ制度を見込んだホンダのマイクロコミューターのプロトタイプ(以下「マイクロプロト」と表記)がコレ。


画像引用元・詳細はこちら → 【ホンダ マイクロコミューター 試乗】安定した走りと実用性で一定の存在意義|Response

 サイズは全長2500mm×全幅1250mmと、見事にミゼットIIの後期型(全長2895mm×全幅1335mm)以下です。形はダイムラーのスマートみたいですが、あちらが2人乗りなのに対し、こちらは超小型モビリティの制度に則って大人1人+子供2人の体裁となっています。
 動力は電気で最高出力15kWとのこと。現在実用販売されている電気自動車(以下「EV」)の日産・リーフの最高出力は80kWで、それと比べるとかなり劣る数値ですが、車重はリーフの1500kgに対して400kgと3分の1以下なので問題なさそう。実際最高速は80km/h出るとのこと。

 気になる航続距離ですが、3時間の充電時間で最大航続距離60km程度とのこと。満タンスタートで300kmは走るガソリンエンジンのクルマの常識から考えると、全く実用にならないように「見える」スペックで、ここらへんで一気に萎える方が大多数じゃないかと。
 実のところ、「車は必要かなぁ?」とクルマの保有を躊躇う・あるいは既にクルマを手放した都市部の人にとっては、一回の利用で60km(片道30km)という航続距離は概ね許容範囲だと思うんですけど、そこまで割り切れる人は極めて稀でしょうね。
 ここがまぁ難しいところで、クルマが無きゃなかなか出歩かないけど、所有してると休みに100km程度(東京から言えば熱海・甲府・宇都宮・館山あたり)のドライブは気軽にやっちゃうもんです。そうしたクルマ本来の機能と魅力を、経済性とミニマムなサイズという利点でトレードオフできるかというと、毎回充電するという手間も合わせて考えると・・・微妙と言わざるを得ないんですよね^^;

 駐車スペースの問題という特殊事情で割り切っている筈の私からしても、この航続距離60kmというスペックは正直少々ガッカリしました。この程度の航続距離のEVは、実は既に実用化されているからです。

画像引用元・詳細はこちら → 超小型EV「コムス」|トヨタ車体

 トヨタ系列で販売されているEVの「COMS(コムス)」。既に実用販売されているということで、新しい超小型モビリティの制度に則ったものではなく、現行の道交法下でのミニカー(道路運送車両法では原動機付自転車)のカテゴリであるため、乗車定員は1名となります。ついでに最大積載量も30kg以下となりますが、これはまぁ法規上での建前でしょう。
 航続距離は6時間充電で約50kmとのこと。マイクロプロトに比べて充電時間が長いくせに航続距離が短いのは、出力が低いことによる動力効率の問題もあるでしょうが、やはり鉛電池を利用しているためと思われます。恐らくニッケル水素電池やリチウムイオン電池などを使って効率を上げるよりもコスト面を重視したんでしょうね。

 そのコスト面で最も影響を食らってるのが、見ての通りのドアが無い点。一応キャンバス地のソフトドアも用意されますが、5万円のオプションなのだとかヽ(´ー`)ノ
 ドア無しは耐候・快適性に影響しますが、それ以上に側面からの衝突安全性の見地で批判を浴びそうです。まぁ物理的には確かに間違いじゃないですが、それはアンフェアというか筋違いな批判と思いますね。そもそもこれは「原動機付自転車」であることを忘れてはなりません。つまり原付バイクと比較するのが本来であり「クルマとして考えること自体が間違い」なのです。
 とはいえ、私のような「バイクにも乗る単なる変態クルマ好き」ならともかく、主な購入層は「クルマからの代替手段」を求めているわけで、そうしたいわゆる一般の人たちからしたら要求が高くなるのも、ある程度致し方ないのでしょう。
(言い換えると、自動車ジャーナリストやクルマ好きを自称する人が、税金の年額が二千円チョイのこのクルマもどきに対して安全性や快適性で叩いてるのを見ると、「分かってねーなぁ」とも言いたくもなるわけで^^;)


 ずいぶんメーカー側の肩を持つような記述ばかりになりましたが、マイクロプロトに対しては新しい規格への挑戦という点で、コムスに対してはミニカー規格で実用化しているという点で、それぞれ評価したいと思ったわけです。そりゃ欲を言い出せばキリがないですが、まずは実用化しないと製品ってのは洗練されていかないわけですから。

 そんなわけでミニカーであるコムスも含めて私の個人的基準で超小型モビリティを簡単にまとめると、

●良いとこ
・極めて小さいこと
・維持費が安い(電気である上にコムスは税額年2,500円程度(地域差あり))

・EVとしては意外と安い・安くなりそう
・静か
・目立つ(他にない、大駐車場ですぐ見つかる、お子様たちから大ウケ)

●悪いとこ
・長距離を走れない
・寿命が不透明(インバータやバッテリは早々に劣化しないか?)

・静か(慣れないと気持ち悪い、歩行者が気付かれない)
・いちいち充電が面倒
・ってかEVである必然性あるか?
・寒いし暑い(コムスの場合。マイクロプロトにエアコンが装備されたら問題なし)
・スピードが遅い
・目立つ(恥ずかしい・悪いこと出来ない^^;)

 こんな感じでしょうか。上から重視する順で最も重要な点は赤字としました。
 値段については、スペックを考えると割高かも知れないですが、実売されてる他のEVやハイブリットカーの馬鹿高さを考えると、実売72万円で商用タイプなら70万を切るコムスは頑張ってると思いますけどね。航続距離の点で既に触れた通り、遠出が出来ないクルマにこの額を出せるかは考え方・割り切り次第でしょう。
 マイクロプロトはEVの補助金適用後の実売で80万円あたりになると有難いですが、税金は軽自動車より更に優遇されるでしょうから、その分本体価格が多少プレミアム化するかも知れません。より税金で有利なコムスとの性能差が大きくない以上、あまり大きな差はつけられないと思うんですけどねぇ。。。
 もしエアコン装備するとなると、ドアがあることと相まって快適性で格段に差が出るので、本体価格を上げることはできそうですが、そうなると今度は実用性の高い軽自動車が有利になります。となると落としどころは車検の有無かな? 実用性と本体価格との綱引きで、それを税金と車検制度が微調整することになりそうですね。


 ここまで書いておきながら何ですが、総合的に判断すると現時点ではまだミゼットIIかなぁ(笑)。
 自分のことはさておき、今回のホンダのプロトタイプを見る限り、一般的な視点から見ると超小型モビリティの発展性はちょっと厳しそうに見えます。まぁまだプロトタイプなので、実用化でどこまで伸びシロがあるのか未知数ですけど、せめて100km程度の航続距離がないと実用としては認知されにくいんじゃないでしょうかねぇ。
 省エネという点では多分一般ユーザへの訴求力はEVが分かりやすいんでしょうけど、まずは実用性の高いレシプロエンジンモデルを優先させ、メーカーの参入も促して市場を確立させた方が面白いと思うんですけどねぇ。
 125ccでスズキやヤマハが超小型モビリティモデルに殴り込み、規制範囲内で狂ったスポーツモデルを突然カワサキがを出してマニア大絶賛・売り上げ大コケって姿を見てみたいものですが(;´ω`)
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Comment

で、ホンダがTypeRモドキ出して空気で終了w

すげー久しぶりにこのHN使いましたww
いや、コメント自体何年ぶりだ?
激しくお久しぶりです(昨年の酔っ払いで電話した節はすみませんでした)

おおおお!

●月猫パパさん(www
どももです。ホント、お久しぶりですね。
いや、しかし・・・超久々にコメントくださったのが猫の命日で、無茶苦茶ビックリしました。
フシギな力って、やっぱあるのかしらん・・・

>ホンダがTypeRモドキ
アルミボンネット使用し、バイク並(つーかバイクベースやろ^^;)の高回転エンジン採用!
制度の目的が省エネ重視ですからキチガイモデルは難しいと思うのですが、「従来車種や同クラスの他車種と比べて燃費が良い」というワケワカメでファッキンな理由でリッター十数キロ程度の燃費のアルファードにエコカー減税適用するくらいですから、大人の事情が絡むと分からないかな?(^_^;

>電話
操作ロックかけないとたまにやっちゃいますよね(^_^;

ラッカたん?レキたん?
南無です
呼ばれたんですかねぇ…
実家のぬこは震災の避難時に回収出来ず、たぶん今頃はヴァルハラでしょう
震災から半年後、家人が一時帰宅したときには影も形もなかったそうです
自分が一時帰宅したのは震災から7ヶ月後でしたが、やはり影も形もありませんでした
野牛、野豚は跋扈してましたが(ワラ

EV万能の世界はまだ遠い未来な気がします
バイクメーカーにとっては商機かもしれないですね

No title

●月猫父さん^^;
ラッカでした。(詳細は最新記事をご参照くだされ)
ご実家の方はやはり・・・でしたかぁ。震災関連でのペット話はホント辛いですね。ワイルドで誤解されがちですが、猫はそもそも人間(の生活)あっての生き物ですからねぇ。

>EV
効率化の壁の問題もありますが、エネルギー政策の絡みでもちょっと先行きが不透明なところがありますよね。果たして内燃機関のクルマが駆逐されるかというと、確かに自分らが生きてる間には難しそうな気がします^^;
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猫提督

Author:猫提督
PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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