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飼い猫の健康管理 ~猫を飼うということについて~

 誠に突然ではありますが、私の飼っている2匹の猫のうちの妹猫(ラッカ・推定11歳・メス)が本日の朝9時40分に逝去いたしました。我が家に来たのは、彼女が2歳を過ぎた頃の2004年の8月で、都合8年間の付き合いを経ての別れです。



 怖がりではありましたが基本的に性格は穏やかで、言い換えると全然活動的ではなく、猫じゃらし的なオモチャにも全く反応せずに寝てばかりいた子だったため、「ねこ」のカテゴリを作っていたにもかかわらず、ブログで殆どネタにすることがありませんでした。
(唯一、ココで彼女の画像が出たのが「寝ているところをイタズラされている」というネタであったことも象徴的です(苦笑))

 そんなわけであまり馴染みのない箱入り娘だった子ではありましたが、ブログにてお知らせさせていただきました。我が家にお越しくださって相手をしてくださった皆様、愛想の無いヤツでしたが、可愛がっていただきありがとうございました。

 それと今回我が子を大変丁重に面倒見てくださった苅谷動物病院・市川橋病院の院長先生・夜勤の先生をはじめ看護士・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。診療や病状の説明・最期に至るまでの献身的なご対応は元より、亡くなった後のケアまで大変丁寧に心配りいただきました。



 あと特筆すべきは私が住む市川市。自治体で動物専用の火葬炉を用意し、合同埋葬をしてくれるほか希望すれば遺骨の引き取りもできて、果ては市川浦安獣医師会の主催で年一回慰霊祭までやってくれています。ペットに関してここまで至れり尽くせりな自治体は全国でも極めて稀でしょう。


 ウチの2匹は都下の某駅の近くの路地裏で野良の子供として生まれ、近所の猫好きのお婆さんに引き取られました。2匹の他にオス2匹の兄弟がいたのですが、その2匹はすぐに里親が見つかって引き取られ、残った姉妹は拾ったお婆さんが(過保護なまでに)育ててくださいました。
 そのお婆さんがガンで亡くなってしまい、行く先が無くなった2匹を私が引き取った次第です。野良として生をうけたら、通常は子猫の段階で死んでしまうか、生きてもせいぜい5・6年が平均的な寿命なのだそうです。
 それを考えると、拾って育ててくれた人がいたこと・自画自賛ですが引き取ってくれた奴がいたこと・面倒見のいいお医者様に恵まれたこと・死んでからも丁重に扱ってくれる自治体にいたこと等、うちの子は幸せだったと思います。

 ただ、この子のたった一つだけどとても大きな不幸は、最後の飼い主、つまり私の判断の甘さによって寿命を縮められてしまったことです。
 普段から社会性・公共性の無い私事での心配事や悲しいこと、あるいは不平不満・愚痴といったネガティブな事柄をブログで書くことは極力避けてきた私ですが、今回の件は、猫の飼い主として非常に悔いの残る顛末だったため、自分への戒めと、同じペットを飼っている皆様への情報共有という観点で書きました。

 このため、これ以降はペット(特に猫)を飼ってる方・将来飼ってみたいと思う方は是非ご覧いただきたいと思うのですが、それ以外の方々には直接関係がないし結構重い話でもありますので、ご覧いただかないほうが良いかもしれません。
 

 猫という生き物は、実は非常に我慢強くて自分が弱ったところを極力外に出さない(見せない)ようにする習性を持っています。その習性を予め聞いて知っていたにもかかわらず、死に至る寸前まで私は気付いてあげることが出来ませんでした。
(後述のとおり、正確には「気付かなかった」のではなく「甘く見ていた」のです)

 具体的な病状過程ですが、医師にかかる2日前から急激に体重が減り、1日前に少しフラフラ歩くようになって、当日の食後に突然ヘタりこんでその場で失禁するに至りました。あまりに突然なことで非常に驚きました。
 病院で血液検査とレントゲンをしてもらったのですが、決定的な原因は結局分からなかったものの、飲み込んだ異物が腸内で詰まったか腸捻転を起こしたのではないか?とのことで、これが原因で感染症も併発し腎機能の低下や貧血も併発したことが考えられます。レントゲンと触診で分かったのは、腸にはゆるい便が溜まって肥大しているということくらいでした。
 診断していただいた時には、耳たぶや口の中の上あごを見ると真っ白になっていたくらい極度の貧血状態に陥った状態で、既に開腹手術に耐えられる体力がなくなっていたため、輸血と点滴の応急手当で体力を一旦回復させた上で手術する方針となったのですが、その応急手当中の夜中に心肺が停止。機器による人口呼吸と点滴によって蘇生措置を取りましたが、結局回復することなく諦めることとなりました。




 本人の我慢もあってか2日前までは「表向きは」本当に普段通りだったのですが、我慢強い猫であっても猫なりに体調不良のシグナルを発しているのです。あとの祭りですが、ウチの子も例外ではなくキッチリ出ていました。今回の事例を元に「危険なシグナル」と思われる事項を列挙していきます。

●食欲が減退する・エサを残す
 内臓疾患では一番分かりやすいシグナルです。好き嫌いでエサを残すケースも多いですが、連続して食べる量が減っていた場合は、何らかの体調不良を疑って然るべきです。量が減るだけならともかく全く手をつけない場合は、心因的なストレス以外に原因かあることが考えられます。
 ウチの子は最後の一週間の中で全く食べないことが幾度かあったのですが、これはやはり尋常ではなく、その場で病院に連れていくべきでした。

●便が出ない・頻度が少ない・便の様子がおかしい
 これまた内臓疾患に繋がった話ですが、2匹いた我が家では猫のトイレは共用としていたため、姉妹それぞれの排便状況(回数や状態)を正確に把握していませんでした。これもあとになっての推測ですが、形が少しいびつで小さい便があることがあったのですが、恐らく少量のゆるい便しか出せなかったと思われます。これも注意していれば異常を知ることができたシグナルでした。

●くさい臭いの嘔吐をする
 いろいろあるシグナルで最も早期通院・治癒に結びつくシグナルでした。昨年末あたりから頻度は低いものの吐くようになったのですが、ウチの子のケースではくさい臭い(具体的にはうんちに近い臭い)吐瀉物を次第に出すようになりました。
 おかしいな?とは思ったのですが、体内に溜まった毛玉をリバースするために草を食んで吐くという猫本来の習性の一環とタカを括ってしまったのです。実際は腸に溜まった排泄物が逆流して出たものではないかと推察され、それが正しければこの段階で医師にかかっていれば感染症や腎機能低下などまで至らなかったか、あるいは軽度で済んだ可能性が高いです。
 実は以前にジンマシンのような症状になったことがあって、この時はきちんと早い段階で医師に診てもらったのですが、処方してもらった薬を嫌がって飲まなかったものの自然治癒したことがありました。この自然治癒能力を無意識に過信してしまったのかも知れません。言い訳でしかないですが、これが非常に大きな悔いを残す対応をとることになったように思えます。

●体重が減る
 わずか2日余りで背骨を触ってかなりゴツゴツする感触を感じるまでに、アッという間にガリッガリに痩せてしまいました。
 このため今回は体重減は医師に診てもらうトリガーにしかならず、予防とはなり得ませんでしたが、徐々に減っていくケースなどもあるかと思いますので、普段から体調・体格を意識するスキンシップを取ることは重要です。


 最後にきわめて俗な話になりますが、猫の治療にかける「お金」のことも意識してください。将来的に猫を飼うことを考えている方は特に。俗な話と言いましたが、命を左右する極めて重要なファクターでもあるのです。
 動物は健康保険で保障されないことは誰でも知っていることと思いますが、つまり猫を医師に診てもらうことは、人間が病院で支払う金額の余裕で何倍も掛かることを知り、意識しておくべきなのです。
 原則論で言えば命の尊さに人間も動物も変わりはありません。しかし現実的な話をすると「ペットに人間以上のカネを掛けるべきか」という点で悩むのが実際のところです。シビアですがこれが現実でしょう。
 獣医に世話になることなく生を終える猫が大多数であることからも、実のところ私も老衰やゆっくり進行する病気であれば、病院にかからずに自宅で看取るという選択を取っていたと思います。

 ただ、上述の通り、今回は飼い主である私の全くのミスでした。病院で獣医の先生が「手を施しても可能性が見えない重篤な状態であり、自宅に帰して自然の成り行きに任せるという選択もある」とも説明してくださいましたが、今回は自分の見通しの甘さで招いたことでした。
 何度も書いてるとおり自分の甘さを大きく後悔していますが、出来得ることをせずに最悪の結果に至ったら、より大きく後悔していたに違いありません。残念ながら結果は変わることなく、自己満足な罪滅ぼしで終わってしまいましたけどね・・・


 ペットの健康維持にどれくらい経済的負担をするかは、個人個人で考えが異なると思います。絶対に可能な限りカネと手を尽くすべき!とは私は言えません。
(但し、ペットを飼うにあたっては各種予防接種と寄生虫や感染症検査、それと避妊・去勢処置はは必ず行うこと。これは飼い主としての最低限の義務です)
 ただ、飼う前は「所詮ペットなので金はかけない」と思っていたとしても、長年飼っていればその考えを持っていたことに悩む場面に直面するかも知れません。逆に「どんなことがあっても出来る限りのことをする」と決めていたのに経済的理由で何もできない状況に陥ったとしたら、それはどんなに辛いことか・・・
 飼い主になるならそこまで考えるべきなのです。ペットを飼うということは命を預かるわけで、かわいいだけで安易に飼ってはならないのです。死に別れてしまう時のことまで考えるべきなのです。分かっていても辛いんだぜ・・・

 そして飼い主として命の判断を迫られる状況になったら、飼い主である自分がどれだけ責任を任うできたか、そして今までどれだけペットが自分に色々なものを与えてくれたか、それぞれをよくよく考えて結論をだしてほしいと思います。

 ウチの子の最期は、私自身で判断をくだして意思を伝え、先生に人工呼吸装置の停止措置を取っていただきました。申し訳ない気持ちで一杯でしたが、ペットの命というか「生命」そのものへの考え方・接し方という点で、大きな勉強となりました。本当にごめんよ・・・
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Comment

 此の度はご愁傷様でした。
 私も実家でワンコを飼っていましたが、最終的には何処とも知れず、そっと居なくなってしまいましたっけ。
 世話になった人に自分の死に様を見せない、というワンコの話は本当なのかも知れません。
 田舎故に本当に大雑把に育ててしまいましたが、こんなアホな飼い主でも恩義は感じてくれていたのかなぁと、未だに切なくなります。
 私は、ニャンコは喘息の関係で飼えませんが、また違った苦労があるんでしょうね、お疲れ様でした。

追記)
 提督自身もご自愛下さいな。

犬もなのかぁ

●化け猫先生
死に場所を探していなくなるのは猫の特権と思ってましたが犬でもあるんですね。
「住む場所と食事を与えてかわいがってくれる。この人は神だ」と考えるのが犬で、「住む場所と食事を与えてかわいがってくれる。自分は神だ」と考えるのが猫というたとえ話がありますが、ワンコはホント忠実ですよねぇ。

あと私へもお気遣いくださり、ありがとうございます。
私自身いいトシですし割り切ってるつもりでいるのですが、やはり喪失感ってのは大きいですね。
気分を切り換えないといかんですなぁ(;´ω`)

No title

残念な事でした。 さぞかしガッカリしている事でしょう。 もっと何とか巧くできなかったのか?と自分を追い詰めても、きっとそれが定めだったんですね。 今はきっと虹の橋の向こう側で、いつしか再会出来る猫提督さんを想いながら、小首をかしげていると思います。

きっとあなたが居てくれたから、この子はずっと幸せだったと思いますヨ。

No title

●無芸師匠
飼う前から覚悟はしてましたし割り切ってもいるつもりでいましたが、やはり丸一日は何も手が付けられなかったですねぇ。ミスもしたけど、それも含めて自分の限界だったんだなって思うようにします。
お励ましくださりありがとうございました。残った子のためにもしっかりせにゃ、です(;´ω`)

ラッカたん・・・

あまり気を落としませんように・・・。

うちの子は老衰で亡くなりましたが、やっぱりずっと一緒にいた子が突然いなくなるのは悲しいですよね。
お互いにビクビクしているかもしれませんが、お空でうちの子達と仲良くしてくれていると良いですね。

ペットの最期を看取るのは辛いものですね。
ウチも☆になった爬虫類達の最期には涙しました。

実家では私が産まれる前から猫を飼っていて、猫がいない事はありませんでした。当時(かれこれ40年前…汗)動物病院があったかは記憶にありませんが、命に関わるケガや容態だったら諦めるしかありませんでした。
でも今は大体の動物が病院で治療を受ける事が出来て、飼い主としても最期まであらゆる手を尽くしてあげる事が出来ますからね。
猫ちゃんは残念でしたが、幸せだったと思いますよ☆

No title

●うずら姐
お気遣い感謝です。そちらの猫タンももう2年以上になりますっけ?
ウチに居た間はエサを食べてあとは寝てるだけの子でしたが、ただそれだけでもホント家族だったんですよねぇ。
シュウくん(だよね?)と盃を酌み交わして待ってくれればいいなぁと(^_^;

No title

●あつこさん☆
仰るとおり以前は動物病院の数も腕も機器(これが一番)も充実してませんでしたし、なにより動物に高度な治療を施すという考え方が一般的ではなかったですからね。
この考えは今も世間的には主流だと思いますし、実のところ私もそちらの考えに近いのですが、選択肢があることを知った以上で切り捨てることはどうしても・・・ねぇ。

この子のそもそもの生い立ちを考えたら、コメントくださったとおり幸せな一生だったでしょう。お励ましいただき、ありがとうございました。
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プロフィール

猫提督

Author:猫提督
PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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