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逃避行の野望と挫折 ~駄目出張記・最終~

 前回前々回からの続き。

 仕事ついでに色々立ち寄った大阪出張でしたが、帰りはちょっと寄り道してみることにしました。
 東京からの大阪出張での寄り道といえば、京都だとか名古屋だと思われるでしょうが、そこはそれ駄目人間。フツーなことをやってはツマらないのであります。



 寄り道は新潟(爆)。またも寝台列車で、初めての急行「きたぐに」です。
 よく金が続くな~と言われそうですが、実はこれにはからくりがあります。JRの運賃計算は、遠くへ行けば行くほど、つまり長距離になればなるほど、1km当たりの運賃が安くなるというシステムです。
 これを逆手に取り、単純に東京~大阪間を往復する(片道切符を2枚買う)のではなく、東京から大阪(正確には京都の一つ手前の山科)を経由し、北陸・信越を回って新潟に至り、関東に下りてくるという、大馬鹿な片道切符を購入するわけです。

 詳細計算をしてみましょう。

●単純に東京~大阪を新幹線で往復する場合
 A. 普通運賃 8,510円 (東京都区内>大阪市内の片道)
 B. 特急料金 5,540円 (新幹線のぞみの片道分)

 片道 A+Bで計14,050円、往復で計28,100円。

●今回やった馬鹿プランの場合
 A. 普通運賃 16,070円 (大回りの一筆書き切符。経由は後述)
 B. 普通運賃 1,480円(大回りで不足した山科~新大阪間の追加分)
 C. 特急料金 5,540円 (行きに使った新幹線のぞみの片道分)
 D. 急行・寝台料金 7,560円 (新潟までの急行きたぐにの料金)

 片道 A+B+C+Dで計30,650円。


 つまり、これほどの大回りな寄り道をしても、必要経費から2,550円しか足が出ない計算になります。ついでに、今回は更なる寄り道を計画していました。実際に取った馬鹿チケットがコレ。



 東京都区内から常磐線の松戸までということで、本来であれば自動券売機で380円で切符が買える区間ですが、経由が非常にアホな状態になっています(苦笑)。
 これを見て分かる方には分かるかと思いますが、『東海・湖西・北陸・信越・白新・羽越・米坂・奥羽・東北・水郡』ということで、大阪から新潟への後は山形に抜け、福島まで下りてから太平洋側(水戸)に抜け、常磐線で松戸まで戻るという駄目っぷりです^^;
 もしこのルートではなく、大阪から北陸を経由して長岡から上越線で素直に戻った場合、この切符より2,000円安くなり、単純な東京~大阪往復とほぼ同額となります。ここらへんが運賃計算の面白いところです。

 ただ、リアルタイムでコレを見てる方ならご存知のとおり、ここ数日は北日本で記録的な大雪でした。山形・福島回りは、実はかなりギリギリのタイムスケジュールとなっており、急行「きたぐに」が10分以上遅れてしまうと、全てオジャンとなるプランです。雪を見るのは楽しみですが、遅れるのも困るのであります。


 そんな期待と不安を抱きつつ、大阪駅で「きたぐに」の入線を待ちました。

 

 数少なくなってしまった急行列車です。ついでに電車での寝台列車は、先日乗車した「サンライズ瀬戸・出雲」と、この「きたぐに」だけで、更に言えば唯一残った3段式寝台です。世界初の寝台電車として脚光を浴びた歴史ある583系電車も、恐らく寝台列車としての運用はこれが最後でしょう。

  

 室内はこんな感じ。ちとサムネイル画像では分かり辛いですが、車両真ん中が通路で両側が寝台になります。車両の片側に通路がある客車寝台とは異なり、この電車寝台の583系では寝台が進行方向と同じ向きに配列されているため、こういう状態になっています。
 このため、右側画像にあるとおり下段は非常に幅が広いのですが、上段と中段は非常に狭い(70数センチ程度)です。しかも3段式なので、高さは非常に低くて上半身を起こすことすらできません。

  

 下段の中で撮った画像で、これまたサムネイルだと分かりにくいですが、頭がつかえるポジションがいかに低いかは、カーテンや窓の位置を見ていただければお分かりになるかと思います。
 それでも下段は、まだマシです。天井と窓の間に隙間があるので、そこに頭を突っ込めば、何とか上半身を起こした状態で酒が飲めます(笑)。窓際にテーブルもありますし、何より窓があるのが下段の優位点です。このため下段は上・中段よりも料金が1,050円高いですが、この程度の差なら迷わず下段ですね。天国と地獄ほどの差があります。

 それにしても、今晩の「きたぐに」はやたら混んでます。私が予約した4日前はマルスの画面を見ても○だらけで全然ガラガラだったはずだったのですが、上下段はほぼ満席、中段にも人がいた状態でした。
 不思議に思い、上段を宛がわれてブツブツ言っていたオバさんと話をしたところ、なんでも雪で新潟空港が閉鎖されたそうです。それで韓国から新潟空港へ帰るツアーの人たちが関西空港に回され、挙句に「きたぐに」に振り替えになったのだとか。そりゃ混むわなぁ~。
 オバちゃんには「迷惑な話ですね~」と同情しましたが、内心「こっちも迷惑だわい」とも(苦笑)。てっきりガラガラの開放式寝台を楽しめると思ってたんですが、それが団体客さんと一緒ですからね~^^;

 しかし、旅行でお疲れだったのでしょう。皆さん、騒ぐこともなくあっさりとお休みになりました。私は一人で買い込んだビールと酎ハイで飲んだくれます。



 何とかスペースが確保されるとはいえ、寝台の中で飲むのはしんどいので場所を移しました。7号車のA寝台車両の一角にある喫煙スペースです。車内アナウンスでは5号車と8号車のデッキで喫煙可としか案内していないためか、このスペースを使う人は誰もいませんでした。
 それを良いことに、一人でボックスを占拠して酒盛り。まるで個室を一人で使っているような優越感です。このスペースで米原あたりまで飲み、酔っ払ったので寝台にもぐりこみました。


 ウトウトしかかったところで、ふとカーテンを開けてみたところ、、、



 うわー、もう雪まみれだ^^;
 見覚えのあるこの駅は敦賀駅。北陸の玄関口ですが、琵琶湖の北はもうすでに雪国でした。


 さすがに酒の量が多かったこともあり、この後はひたすら眠っていました。金沢や直江津で長時間停止していたことも夢うつつでは覚えていますが、長岡までは起きねェと決めていたので、寝台の中でまどろんでいたわけです。
 ところが直江津を出て柿崎を過ぎたあたりで電車が停車しました。カーテンを開けてみると、通常停車駅とは思われないローカル駅に止まっています。



 狭いプラットホームのはるか向こうには、荒波激しい日本海が! またも演歌の世界です^^;
 米山の次の笠島という駅に臨時停止した模様です。雪が少ないのに何故?と思っていたら、強風で徐行を強いられていたらしく、この駅の次が海岸っぺりの駅で一部で有名な青海川駅で、難所を前にしての指示待ちだったようです。余談で、しかも古い話ですが、ドラマ「高校教師」の最終回のロケ地がその青海川駅だったりします。


 とまぁ、この時点で30分程度遅延しております。この後の柏崎以降は海沿いを離れますので強風の影響は無いと思われます。あとは、新潟平野に入っての大雪による遅延がなければ、新潟までにダイヤが回復する可能性があります。
 そうこう思案しているうちに、またも臨時停車。カーテンを開けてみると・・・



 うわっ、線路見えないじゃん!(汗)
 これじゃ新潟に着くまでに30分の遅延の回復どころか、更なる遅延が発生するに違いありません。つまり、この時点で山形経由のプランは既に消えてしまったも同然でした。
 一応リカバリープランとして、磐越西線を走るSL列車のチケットを取っておりました。この場合、新潟の手前の新津で下車し、1時間半程度の待ち合わせで乗り換えて福島(郡山)まで行き、そこから当初予定の水戸に抜けるプランに戻れるのですが、その磐越西線自体が運休にならないとも限りません。リカバリープランといいつつ、そちらも結構ハイリスクです。

 ウジウジ考えても仕方ないので、車掌さんに相談してみました。現場もかなり混乱しているらしく、振り替え輸送の情報がまだ入ってこないんです・・・と、逆にこっちに「どうしましょ?」と言わんばかりのトホホな状態でした。
 こりゃかなり危険な状態だなぁと早めに判断。使っている切符がかなり特殊であることもあり、一旦新潟方面まで行ってしまうと経路変更が非常に面倒であることも分かっていたので、大変残念ではありますが長岡で下車して上越線経由で帰ることにしたわけです。
 まだ土曜なので、本当は無理しても良かったのですが、実は突発で母が上京してきたということも素直に撤退を決めた要因でもありました。出張するということは知られていたのですが、、、

 おかん:「今どこにいるん??」
 オイラ:「・・・・・・に、新潟県長岡」
 おかん:「はぁ!?(゚Д゚)??」

 電話で思いッ切り呆れられましたがな^^;;;


 それにしても急行「きたぐに」で終点まで乗れなかったのが残念でした。「きたぐに」を降り、新潟に向けて発車してしばらくしたところで、反対側からブルートレインがやってきました。

 

 青森発大阪行きの寝台特急「日本海」です。時間は既に8時前ですが、本来なら富山に5時過ぎに到着すべき「日本海」がこんなに遅延しているということは、よほど北はヒドい状況なのでしょう。やはり自分の判断は正しかった・・・と思いたいところです^^;

 時間が少しできたので、朝ごはんにしました。



 腹が減って仕方がなかったので、駅前散策を前にして我慢できずに駅構内の立ち食いソバです。かき揚げ蕎麦に山菜のトッピング。二日酔いには汁物が一番ですなぁ。
 それにしても、つい昨日の晩は関西風のダシでしたが、翌朝に関東風のダシを食べているのが何となくフシギな感じがしました。関西のうどんツユを絶賛する私ですが、関東の濃いツユも好きです。蕎麦にはコレが一番ですね。

 体が暖まったところで、長岡駅前をブラブラしてみました。



 除雪をした駅前ロータリーですら、この有様です。雪が珍しく、嬉しくてパシャパシャ撮ってましたが、地元の人はなんだコイツ?って顔をされてました。当たり前な冬の風景なんですよね^^;
 この風景画像を、大阪出張としか知らないBUNさんにメールで送りつけました。これでも十分アホですけど、予定では突然「米沢牛ウマー!」というメールで仰天させるつもりだったので、非常に残念であります(苦笑)。



 歳末らしい風景。駅コンコースに「慈善釜」とやらの募金箱がありました。慈善鍋は見たことあるけど、釜は初めて見たなぁ。というか慈善鍋も最近全然見ないですね。
 いや、まぁそれはいいんですけど・・・



 釜の横に仁王立ちしている、愛の兜をかぶった謎の小僧。なんか怖いです(汗)
 壮大な予定を立てて挫折した旅の最後の見送りがコレってのはどうだい^^;


 そんなわけで、あとは上越新幹線で素直に帰りました。



 MAXとき号です。MAXは東北新幹線の「やまびこ」で乗ったことがありますが、ときでは初めてです。というか上越新幹線自体が初めてだったりします。悔しい思いをして計画断念しましたが、これはこれで・・・という楽しみがまぁあったわけで^^;

 

 新幹線ということもあって、落ち着いて駅弁をいただきました。村上牛しぐれ弁当(1,100円也)です。モノホンの村上牛なのかは謎ですけど、駅弁としては十分美味しかったです。調整したてだともっと美味しいだろうなぁ。



 浦佐近辺の山並みです。MAXとき号の二階からの眺望は大変良く、雪景色を眺めながらの駅弁というオツな旅を味わいました。
 画像をクリックして拡大すれば分かりますが、上空はかなり晴れています。そして「国境の長いトンネルを抜けると雪国じゃなかった」という状態(笑)。僅か1時間半で、一昨日の夕方と同じ東京駅にあっさり着いてしまいました。
 なんかとても呆気ない幕切れで、ちょっと物足りませんですねぇ。また悪さしたいなぁ^^;;;
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Author:猫提督
PCやクルマ等のイジり、それにビールと深夜徘徊を愛する。酸いも甘いも辛いも何でも食うロクでなし。

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